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ホームページをご覧頂き、誠に有難う御座います。初めまして、私リーフェグループの代表を務める橋本将吉(まさよし)と申します。どうぞよろしくお願い致します。さて、早速ではありますが質問です。「仕事」とは何でしょうか。
一般的に、日本人の一般労働者の年間総労働時間は2030時間と言われています。言い換えますと、人生で起きている時間の約6分の1に相当する時間を、私たちは仕事に費やしているという事になります。それではなぜ、私たちは沢山の時間を仕事に費やす必要があるのでしょうか。お金の為でしょうか。家族の為でしょうか。それとも社会貢献の為でしょうか。どれも素敵な考え方だと思います。「目的を探しながら仕事をしている」という素敵な方もいらっしゃると思います。様々な価値観があるのではないかと思います。
少しだけ私の話です。
1986年7月28日、父方はOA機器の販売業、母方は食肉製品の製造販売業を営む経営者の家系に生まれました。父は仕事柄あまり家にいる人ではありませんでしたが、休日に関係なくお客様からの電話に駆け付けていました。そんな様子を見ながら「仕事って大変そうだな、、嫌だなあ、何が楽しくて働いているんだろう」と不思議に思っていました。
一方で、母は私に勉強を強く勧めました。
「私の息子に生まれたからには、勉強は義務。義務を果たさないのであればバイバイです」と言われて育ちました。
そんな母の努力のお陰で、私は芝高校という素敵な高校に進学する事が出来ました。順調に進級し、いよいよ進路を考えなければならないという時に、当時好意を寄せていた同級生に勧められ、私は医学部に進学しました。
当然6年後に医師になる実感はなく、当然「人を救いたい」という強い決意のようなものもなく、それどころか「何のために働かないといけないんだろう」という疑問が強くありました。それに加え、医学部の勉強は大変で「不純な動機で入るんじゃなかった…」と何度も頭を抱えました。
「卒業したら、地元に帰って恩を返す」
「研究したい病気がある」
とても素敵な考えの仲間が沢山いました。
一方で、仲間は私をさらに混乱させました。どうしてあまり考えずに進路を決めてしまったのだろう。私は医師を目指すべきではないどころか、仕事をする事さえ間違っているのではないだろうか。私は「働く意味」を見つける為、医学部在学中に様々な仕事に挑戦しました。朝はゲストハウスの清掃業、夜は飲食店のホールやキッチン、工事現場の建築作業、移転引越配送スタッフ、本屋の販売員など、思い返せばキリがありません。「努力」「根性」「諦めるな」という言葉をスケジュール帳に大きく書いて、医学の勉強となんとか両立させながら、とにかく必死に我武者羅に仕事をしました。しかし私は「なぜ仕事をしなければならないのか」という問いの答えを見つける事が出来ませんでした。
はっきりとした答えが見つからないまま、23歳の2011年5月23日に当社を創業しました。仕事(事業)内容は、それまでに色々な挑戦を重ねた中で、自分が一番得意に感じていた教育事業(家庭教師)でした。自分でゼロからホームページを作り、秋葉原で探した格安携帯を購入し、手に入れた電話番号をチラシとホームページに掲載し、大学の図書館でチラシを印刷し、朝の清掃業の行き帰りと部活動の前後で自転車を使って3000枚を自分の足で配りました。チラシを配る事さえも、初めは全てが緊張の連続で初めての経験でした。
そして初めて、念願のお客様との契約が決まった時、私は泣いて喜びました。運営に充てるべき大切な月謝を全て仲間に配ってしまうほどでした。しかし、それは自分の努力の結果を喜んだからではありません。「仲間と共に努力をし、その結果お客様に信頼して頂けた」という事の喜びでした。その時、私は「仕事」というものが、少しだけ嫌なものではないのかもしれないと思いました。
それから10年。「仕事とは何か」を考え続けて、そして走り続けました。振り返ってみると、本当に色々な事がありました。様々な場所で知り合った仲間と、様々な仕事に挑戦しました。楽しい事もありましたが、明らかに辛い事の方が多かったように感じます。何度も失敗し、何度も挫折し、その度に仲間と成長しました。
私の母校である国立学園小学校、芝中高等学校、予備校、杏林大学医学部の仲間や恩師には大変助けられました。八雲総合病院、洪庵会、徳洲会の恩師は、医師としての私を鍛えてくれました。そしてリーフェグループの仲間達、関係者様、そしてお客様は、私にとってとてもとても大切な存在です。10年が経過し、私の中での「仕事」に対しての価値観は大きく変化しました。
さて、仕事とは何でしょうか。実は私、リーフェグループの創業から10年経過するまで「仕事は、お客様に貢献する事」だと考えていました。なぜなら「リーフェに出会えて良かったよ」と喜んで頂く事が、当時は何よりも嬉しかったからです。そしてそれは今でも嬉しく感じます。
しかし、それからさらに時間が経過し、リーフェグループはそれだけで満足してはいけないと考えるようになりました。それは、当グループが運営する医学生道場を卒業した医学生の言葉がきっかけでした。
「先生、今だから言えるんですが、当時本当に支えられたのは医師の先生方の背中でした。当時僕は医師になる事が目標でしたが、先生方が楽しそうに医療現場の話をしてくれたお陰で、目標が医師になった後に好きなことを突き詰める事になったんです。感謝しています」
それまで私は「知っている知識や技術をお客様に伝える事」が仕事であり、それが一番のお客様への貢献だと考えていました。しかしそうではありませんでした。私たちが専門性を追求する背中こそが、お客様への貢献につながっていたのです。
それからリーフェグループが一生懸命行う仕事、すなわち使命は「専門性を追求し続ける事」に変わりました。リーフェグループのビジョンである「世界で最も信頼され、信用されるグループ」になるために努力を惜しまず、一流であり続ける覚悟を持ち、細部にこだわり研究を続ける事で経験を積み重ね、お客様に貢献する事が大切であると確認しています。
ここまで様々な話をして参りましたが、リーフェグループの従業員数は80名を超え、専門性の追求だけでは不十分になりました。リーフェグループへの入職を考えている方は、特にご一読下さい。
私たちリーフェグループはまだまだ成長途中の小さな会社ですが、お客様は、医学生、医師、診療所、医療法人、中小企業、大企業、行政機関と多岐にわたります。そのため、私たちに必要な事は「専門性の追求」だけではありません。一人一人のお客様に礼儀と敬意を大切に、規則を守り、責任感を持って仕事をしなければなりません。
私が医師になったばかりの頃、一生懸命仕事はしていましたが、一方でそれらの事を忘れ、傲慢になり、多くの信頼と大切な仲間を失いました。その経験から、リーフェグループの行動規範は「礼儀と敬意を大切に接し、規則を守り、責任感を持って仕事をする」というものです。
リーフェグループの仕事(使命)は「専門性を追求し続ける事」です。そしてそのためのルール(行動規範)は「礼儀と敬意を大切に接し、規則を守り、責任感を持って仕事をする」という事です。その結果、私たちリーフェグループは将来「世界で最も信頼され、信用されるグループ」になります。
成長過程にあるリーフェグループでは御座いますが、今後とも変わらぬご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い致します。
リーフェグループ 代表 橋本将吉